第4回(2015年度)「日本医学ジャーナリスト協会賞」を発表
 

日本医学ジャーナリスト協会(水巻中正会長)は、質の高い医学・医療ジャーナリズムが日本に根付くことを願って、「日本医学ジャーナリスト協会賞」を2012年に創設。第4回目となる今年度も全国から多数のご推薦をいただきました。その中から、「オリジナリティー」「社会へのインパクト」「科学性」「表現力」を選考基準に、協会内に設けた選考委員会で慎重に審議した結果、2015年度の受賞者として、次の方々を選ばせていただきましたので、お知らせいたします。

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第4回(2015年度) 日本医学ジャーナリスト協会賞 受賞作品

<大賞> 書籍部門 『新薬の罠  子宮頸がん、認知症…10兆円の闇』(文藝春秋)
鳥集 徹さん(ジャーナリスト)
映像部門 NHK ETV特集『薬禍の歳月〜サリドマイド事件50年〜』
石原大史さん
(日本放送協会制作局 第1制作センター ディレクター)
新聞・雑誌部門 日経サイエンス「STAP細胞をめぐる一連の報道」
古田彩さん(日本経済新聞社科学技術部次長)
詫摩雅子さん(日本科学未来館科学コミュニケーション専門主任

<優秀賞

書籍部門  
『認知症になった私が伝えたいこと』(大月書店) 
佐藤雅彦さん

『私の脳で起こったこと―レビー小体型認知症からの復活』(ブックマン社) 
樋口直美さん
映像部門  TBS報道特集
「精子提供・出自を知る権利、そして、新しい家族像をめぐる一連の番組」
川畑恵美子さん(TBS報道局記者)


過去の受賞者、受賞作品、記念シンポジウムの模様については、http://meja.jp/prize.htm をご参照ください。

なお、協会賞の発表・授賞式および記念シンポジウムを、11月6日(金)、午後7時(受付開始6時30分)より、東京・内幸町の日本記者クラブ(日本プレスセンター9階会見場)で開催します。

ご取材いただけると幸いです。

― この件に関するお問い合わせ先 (メールでお願いします)―
NPO日本医学ジャーナリスト協会 事務局 担当:高貫
Mail: secretariat@meja.jp

受賞理由は以下の通りです

<大賞> 書籍部門

鳥集 徹さん ジャーナリスト
『新薬の罠  子宮頸がん、認知症…10兆円の闇』(文藝春秋)

医療をめぐって頻発する一連の不幸な事件が「利益相反」と深い関係にあることは国境をこえた事実であり、海外では多くのジャーナリストがこの問題を追及してきました。本書は、そのような状況を真正面から取り上げた本邦初のものであることが高く評価されました。

学会中枢部を抱え込んだ巧妙な宣伝、販売促進活動、医学界のみならず、政治家、患者団体もまきこむ周到な戦略が、抽象的にではなく、具体的な事実をもって語られています。

著者は、8年前に、インフルエンザの治療薬タミフルにまつわる利益相反をスクープし、これがきっかけになって、「厚労省の審議会の委員は、審査対象となる薬等を販売する製薬会社から資金提供(寄附金や講演料、原稿料など)を受けているかいないかを申告し、一定額以上だと審議や決議に参加できない」という、基本的なルールができました。

長期的な取材の延長線上で、生まれるべくして生まれた書籍であり、文章の切れ味も構成もよく、勇気あるジャーナリストによる、大賞にふさわしい作品と審査委員から賞賛されました。

映像部門

石原大史さん 
『NHK ETV特集「薬禍の歳月〜サリドマイド事件50年〜』

サリドマイドは「妊婦のつわりにも効果がある」「安全な薬」として販売されました。ところが、強い催奇形性のために手や足が極端に短かかったり、耳が聞こえないなどの障害をもつ約300人の被害児が誕生。日本の薬害の原点といわれます。

にもかかわらず、忘れられかけているこの問題を、50年目という節目をとらえ、体験を丁寧に聞いていく中で、「薬害の影響は一生続く」という事実が伝えられました。加齢によって新たに浮かびあがった後遺症、      不自然な姿勢での自立生活の努力を続けたために引き起こされた二次障害です。

そのような障害に苦しむ女性の「薬害を繰り返してきた製薬会社や医療界、国の体質はそのまま残っている。だから私たちはあの薬害を語っていかなければいけない」という言葉。生後間もなく乳児院の玄関に捨てられた男性の壮絶な人生…。

90分という長編、しかも、重い話題でありながら、見るものを最後まで惹きつける構成も高く評価されました。「放送文化基金賞」のドキュメンタリー部門で最優秀賞を受賞しておられますが、「放送文化としての評価だけでなく、医学ジャーナリズムとしてこそ、高く評価されるべき」という推薦者の言葉もあり、大賞となりました。

新聞・雑誌部門

古田彩さん、詫摩雅子さん
「STAP細胞をめぐる一連の報道」

STAP細胞に関して新聞・テレビはおびただしく報道をしたものの、興味本位な周辺の報道が目立ちました。そのなかで、古田彩さんと詫摩雅子さんは、科学的証拠をもとに真相解明することに集中して真実を明らかにしました。

 「日経サイエンス」2014年6月11日発行の号外「STAP細胞 元細胞の由来、論文と矛盾」では、独自に入手したSTAP細胞の遺伝子データ解析についての理化学研究所の内部資料に基づいて、STAP細胞が、実は既存の多能性細胞、ES細胞(胚性幹細胞)である可能性が高いことを報じました。

8月号「STAP細胞の正体」ではこれを詳報、9月号「STAP幹細胞はどこから?」で、STAP細胞が、論文著者の小保方晴子氏が実験していた研究室で作成された既存のES細胞であった可能性をいち早く指摘。15年3月号では、判明した事実をもとに、STAP細胞が最初から存在しなかったことを解説しました。

高度な取材力と分析力に裏打ちされた質の高い記事は、科学誌ならではの調査報道のあり方を示したものと高く評価されました


<優秀賞>

書籍部門 佐藤雅彦さん 
『認知症になった私が伝えたいこと』 

「認知症になっても暮らしやすい世の中を」という強い意志に貫かれ、認知症になった人にしか書けない経験と工夫と、社会への強くて具体的なメッセージが込められています。

中学校の数学教師を経てシステムエンジニアとして活躍していた45歳のころ、仕事にミスが増える異変を感じ、51歳で若年性認知症と診断されました。ショックと苦しい混迷の年月を経て、記憶力の低下を補うためのパソコンや携帯電話やipadなどを使った智恵を編みだしました。それだけでなく、生きるための哲学が本書につまっており、あとに続く人々に伝えようとする思いに貫かれています。

講演やフェイスブックで社会への発信を続け、認知症と生きる人による「3つの会」や「日本認知症ワーキンググループ」を発足させた佐藤さんたちの歩みは、そのまま、日本での認知症当事者運動の歩みの記録ともなっています。

出版後1年もたたないうちに台湾で翻訳出版されたことは、本書に込められた知恵が、高齢化の進むアジアの国々にも貢献することを示しています。

書籍部門  樋口直美さん 
『私の脳で起こったこと―レビー小体型認知症からの復活』

レビー小体病の当事者である樋口直美さんが自らの日記を公開するというユニークな手法で丁寧につくられた作品。本人にしか書けない、これまでの常識を覆す認知症像が繰り広げられています。

推薦者の医師はこう述べています。

「私は30年近く医学を学び、精神科医療の現場で働いてきました。この本で語られている壮絶な体験は、私が慣れ親しんできた三人称で記述された「医学的な症状」が、一人称の現実となったとき、「感情も思考もある一人の人間の症状」となった現実です。私を打ちのめしたのは、この三人称の医療と一人称の医療のあまりに大きな落差でした。大きな衝撃を受けながらも本を読み進めると、三人称の医療を一人称の医療に変えるにはどうすればいいか、貴重な示唆が得られます」。

この本は、「レビー小体型認知症」と診断された当事者の思い、経験を赤裸々に記述したという以上に、これからの医療の本質を変えていくための貴重な道筋を示している、という点も高く評価されました。

映像部門 川畑恵美子さん
報道特集「精子提供・出自を知る権利と新しい家族像をめぐる一連の番組」
精子提供で生まれたDI児は、日本に1万人とも2万人とも言われています。しかし、これまでは親と医療者の視点でしか語られませんでした。それを、子供の視点から問い直そうとした点が画期的です。

ただ、取材を進めていくうちに、親の葛藤や提供者の葛藤もあることを知り、2年にわたる4回のシリーズで、立場の違う当事者たちを国内外で取材し、複眼的にこの問題を捉えています。最後は同性カップルが家族を持つことの是非にまで踏み込みました。

人工授精を不妊カップルの問題とだけとらえるのではなく、「家族とは何なのか?」という、誰にでも関わる普遍的なテーマに発展させたところが意欲的です。

「自分はどこから来たのかー精子提供で生まれた子供の葛藤」を実名で顔も出しで取材する挑戦から発展し、出自を知る権利の是非、生殖技術を社会がどこまで許容できるのかを考えるきっかけをつくったといえます。

テレビ報道は、顔なし、モザイクが常態化していますが、登場人物と辛抱強く信頼感を築き、視聴者に真に信頼される、顔を出しての基本を貫いた姿勢も、映像部門のあるべき姿として評価されました。

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第3回(2014年度)「日本医学ジャーナリスト協会賞」を発表
 

日本医学ジャーナリスト協会(水巻中正会長)は、一昨年、協会発足25周年を記念し、質の高い医学・医療ジャーナリズムを日本に根付かせるために「日本医学ジャーナリスト協会賞」を創設。第3回目となる今年度も、7月末までに全国から多数のご推薦をいただきました。
その中から、「オリジナリティー」「社会へのインパクト」「科学性」を選考基準に、協会内に設けた選考委員会で慎重に審議した結果、第3回の受賞者として、次の方々を選ばせていただきましたので、お知らせいたします。

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第3回(2014年度) 日本医学ジャーナリスト協会賞 受賞作品

<大賞> 書籍部門 大久保真紀さん 
『献身―遺伝病FAP(家族性アミロイドポリニューロパシー)患者と志多田正子たちのたたかい』(高文研)
映像部門

日本放送協会 制作局 文化・福祉番組部 ディレクター 猪瀬美樹さん
ETV特集「僕は忘れない 〜瀬戸内 ハンセン病療養所の島〜」

<特別賞> 新聞部門 新潟日報社報道部 社会保障班
「知ろう認知症」をはじめとする「あんしんネット」認知症シリーズ
書籍部門 村上紀美子さん
『納得の老後 日欧在宅ケア探訪』(岩波書店)


過去2 回の受賞者、受賞作品、記念シンポジウムの模様については、http://meja.jp/prize.htm をご参照ください。

なお、協会賞の発表・授賞式および記念シンポジウムを、10月27日(月)、午後6時30分より、東京・内幸町の日本記者クラブ(日本プレスセンター9階宴会場)で開催します。 ご取材いただけると幸いです。別紙の出欠票にてご都合をお知らせください。

― この件に関するお問い合わせ先 ―

NPO日本医学ジャーナリスト協会 事務局 担当:古阪

Tel.03-5561-2911 Fax.03-5561-2912

受賞理由は以下の通りです

<大賞> 書籍部門

大久保真紀さん

『献身―遺伝病FAP(家族性アミロイドポリニューロパシー)患者と志多田正子たちのたたかい』

この本で扱われているのは遺伝性の難病であるが、現代の社会が抱える医療のあり方、差別や偏見、患者として病気にどう向き合うのか、など多くのことを考えさせる優れたノンフィクションである。

家族性アミロイドポリニューロパチー(FAP)は、下痢を繰り返し痩せて行き、10〜15年で亡くなる。2分の1の確率で遺伝する病気であることから、患者や家族は差別や偏見に苦しんでいる。その患者と家族に寄り添い献身的に支える一人の女性に著者が出会ったのが13年前。取材許可が出るまで1年、それから4年取材を続け新聞記事にした。さらに取材を重ね、この本になった。最近は進行を抑えるための肝移植が行われているが、この移植医療が患者や家族に新たな葛藤を生んでいる。患者数が少なく販売部数が見込めないため出版社が見つからず自費出版となったが、出版元の「歴史に残すべき」との判断から、インターネットでも入手できるようになり、反響が広がった。このジャーナリスト魂、出版社魂も評価された。

映像部門

日本放送協会 制作局 文化・福祉番組部 ディレクター 猪瀬美樹さん

ETV特集「僕は忘れない 〜瀬戸内 ハンセン病療養所の島〜」

ハンセン病を忌み嫌い、徹底隔離した日本独特の過ちは、いま、忘れられつつある。18歳の大学生の目を通してハンセン病の歴史を鮮やかに浮かび上がらせたこの作品が放送された意義は大きい。舞台は、香川県の離島、大島の 国立療養所大島青松園。日本の誤った国策が知られるようになり、島を見学する人たちが増えたとき、母の仕事の関係でこの島で過ごした少年は、「大島案内」のボランティアに加わった。当時、小学校3年生だった。大学合格後、彼は再び大島に戻ってくる。訪ねた先は、たとえば、若いときに収容され、故郷に戻れないまま80歳になった山本さん。島の土を使い骨壺を作っている。島の納骨堂に並んだ2000余りの骨壺の列に、手作りの自分の骨壺を置く日のために。戦前から戦後の昭和20代末まで、患者は亡くなると病理解剖され、必要な臓器が切り取られた。遺体は、まだ生きている元患者たちによって清められ、火葬され遺骨になった。学生を案内役として悲しい歴史を語り継ぐという構成力も高く評価された。
<優秀賞>

新聞部門 新潟日報社 報道部社会保障班
「知ろう認知症」をはじめとする「あんしんネット」認知症シリーズ

認知症をめぐる報道が多彩を極めるなか、地方紙の特色を活かして、現場に密着した目線から淡々と迫った長編企画である。2013年9月に「知ろう認知症」のタイトルでスタートし、「支え合いへの一歩」「若年性認知症と歩む」「どう防ぐ どう守る」と、あくまでも読者と共に考える姿勢を貫いている。東日本大震災3年では、新潟県に避難してきた人と認知症の問題を取り上げ、新潟大脳研究所や長岡技術科学大の家族性アルツハイマー病、軽度認知障害の評価方法を紹介する一方で、認知症の人の暮らしを支える介護職員の育成の重要さを訴える。

幅広い視点と取材の立ち位置が評価された。

書籍部門 村上紀美子さん
『納得の老後 日欧在宅ケア探訪』

未来に灯りをともすような一冊である。老いの日々とのつき合い方を探す取材の旅を重ねて40年近く。在宅ケアの現場を訪れる旅は、ドイツ在住の3年間を含め欧州7カ国、21都市にまで及んだ。書籍や研究報告、論文や調査資料による客観的、俯瞰的、制度的な知見だけでなく、リアルな現場の姿に数多く触れることを重視。ケアやサービスを肌で感じる努力を重ねてまとめた労作である。超高齢社会にあって、人々が少なからず覚える近未来の不安に対する指針や"知恵"が各所に汲みとれる。

ひとり暮らしでも、ひとりぼっちではない。より居心地のよい老いの日々に向けた指南書といえ、評価された。

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第2回日本医学ジャーナリスト協会賞
発表・授賞式・記念シンポジウム
 

昨年度、当協会設立25周年を記念して創設された「日本医学ジャーナリスト協会賞」は、
第2回目を迎え、10月22日、日本記者クラブにおいて、発表・授賞式・ミニシンポジウムが行なわれました。

大賞など、優れた作品に選ばれたのは次の通りです。

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第2回 日本医学ジャーナリスト協会賞 受賞作

<大賞> 新聞部門 毎日新聞社科学環境部 河内敏康さん、八田浩輔さん
降圧剤「バルサルタン」の臨床試験をめぐる疑惑に関する一連の報道
書籍部門 六車由美『驚きの介護民俗学』(医学書院)
映像部門 貸し出し型DVD3部作『認知症ケア』(NHK厚生文化事業団)
NHK制作局文化・福祉番組部ディレクター 川村雄次
<特別賞> 『TIP 正しい治療と薬の情報』 医薬品・治療研究会(別府宏圀代表)
<優秀賞> 上原真人、八重山の医療を守る郡民の会
『八重山病院 データでムヌカンゲー』(ボーダーインク)
藤原瑠美『ニルスの国の認知症ケア』(ドメス出版)

受賞理由は以下の通りです

<大賞> 新聞部門 降圧剤「バルサルタン」の臨床試験をめぐる疑惑に関する一連の報道
毎日新聞社科学環境部取材班 河内敏康さん・八田浩輔さん
毎日新聞社科学環境部取材班 河内敏康さん・八田浩輔さん
製薬会社ノバルティスファーマ社の降圧剤「バルサルタン」(商品名ディオバン)の臨床試験に不正があったのではないかとの疑惑は、2013年2月の毎日新聞記事から始まりました。3月には、ノバルティス社社員が統計責任者になっていたこと、また、同社から巨額の奨学寄付金が出ていたことなど、疑惑を決定づける特報で、日本の臨床試験の問題点を浮き彫りにしました。その後も、過剰な宣伝の問題点や医療保険財政への影響への懸念をいち早く指摘するなど、医学ジャーナリズムの健在を示しました。
書籍部門 『驚きの介護民俗学』(医学書院)
六車由実さん
大学の芸術学部准教授から、特別養護老人ホームの介護職員に転じた著者が、専門としてきた民俗学の手法を生かし、認知症の人が話す言葉そのものを聞き逃さずに書きとめ、これをもとに本書を書き上げました。認知症については、かつては脳科学的解明が優先され、コミュニケーションの重要性が指摘されても、それはあくまでも「よい支援」をするためのものでした。本書は、認知症の人を「支援する対象」とだけ見ていては到達できない事実を明らかにしました。増えていく認知症に対応するには、今まで認知症にかかわっていなかった分野からもヒントを得ていく必要性を示唆しています。
映像部門 貸し出し型DVD3部作『認知症ケア』(NHK厚生文化事業団)
川村雄次さん
認知症になった時、人はどのように生きることが出来るのでしょうか?
ドキュメンタリーであると同時に、専門家にも家族にも認知症本人にも役に立つ、これまで例のない認知症ケアのDVDであることが、評価されました。第1巻「手探りで切り開いた認知症ケア きのこエスポワール病院の30年」/第2巻「自分らしく生きぬくために 小規模多機能拠点 大畑の家」/第3巻「早期診断そして人生は続く 太田正博さんの10年」の3巻からなり、医学の目だけでなく、生活を見る方向に、社会を変えるエネルギーを秘めています。
<特別賞> 『TIP 正しい治療と薬の情報』 医薬品・治療研究会(別府宏圀代表)
1986年1月に創刊したこの雑誌は、製薬企業との金銭関係を完全に排し、購読料のみを資金に、最新の医薬品情報および副作用情報を提供してきました。日本で承認・販売されている医薬品について、国内外の論文をはじめ、製薬企業による承認申請資料、副作用情報などのデータを丹念に検討。これらのデータが意味するものを解釈し、論文には記載されていない事柄や試験の設計に作為がみられる場合はそれらの点を指摘し、真のリスクと便益を明らかにしようという、高い専門知識を背景とした意欲的な記事が、毎号紹介されています。エビデンスの本来的意義が問われ、利益相反の問題が広く認識されつつある今、30年近くにわたって、この二つの問題に真正面から取り組んできた本誌は、医学ジャーナリズムの本来の在り方を提示しています。
<優秀賞> 「ニルスの国の認知症ケア〜医療から暮しに転換したスウェーデン」
(ドメス出版) 藤原瑠美さん
認知症になっても自宅でひとり暮しを続けられるスウェーデンの詳細な現場情報を日本の政策を結びつけて紹介した、これまでにない本です。スウェーデン研究者からも、日本の政策担当者からも高く評価されていることから、社会的インパクトがあると評価されました。長期、短期の滞在を重ね、銀座和光の管理職の経験で培った知識と経験を生かし、基礎自治体の認知症ケアの現場を隅々まで歩いて網羅しています。国レベルの認知症政策が現場でどのように具現化されているか。介護スタッフの働き方や人生まで含めて詳細に描き出していることも評価されました。
上原真人さん「八重山病院 データでムヌカンゲー」 (ボーダーインク) 
住民や観光客の命を守る八重山諸島唯一の県立総合病院・八重山病院麻酔科の医師が、多忙を極める日常業務の合間に病院・医療の実態や、比較分析データを八重山毎日新聞に発信し続け、その集大成が小冊子ながら起爆力を秘めた本になりました。患者動向や輸血量、周辺離島からの患者のヘリ搬送数、ごみ処分費用などにいたる多様なデータを様々な角度から分析。医療を丸ごと人間ドックにかけたような野心的な試みが評価されました。全国の医療機関にも通じる重いテーマで、医療について、一人ひとりにもっとムヌカンゲー(物を考えて欲しい)との問題提起がされています。

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日本医学ジャーナリスト協会賞
記念シンポジウムを開催(10月23日)
会長 水巻 中正
       協会賞準備担当幹事 大熊由紀子
 
 

 昨年、10月23日(火)、 午後6時30分より、東京・内幸町の日本記者クラブにて、
日本医学ジャーナリスト協会賞の発表・授賞式および記念シンポジウムを開催しました。

  すでに報道でも流されていますように、第1回 日本医学ジャーナリスト協会賞 受賞作は
次の方々となりました。
 授賞式とシンポジウムの模様はそれぞれの受賞者のタイトルの横にあるPDFをご覧下さい。


 この授賞式の原稿は、協会賞審査委員で当日のシンポジウムのコーディネーターを務めた
大熊由紀子さんがとりまとめました。その元となった記録のテープ起しと原稿のレイアウトは、
日本医学ジャーナリスト協会の会員でライター&フォトグラファーの神保康子さんの
ご尽力によるものです。

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  第1回 日本医学ジャーナリスト協会賞 受賞作
<大賞>
山陰放送テレビ総局テレビ制作部
作品名『生きることを選んで』
(PDF1)
下野新聞2025年問題取材班
作品名 『終章を生きる 2025年超高齢社会』  
(PDF2)
<特別賞> タバコ問題情報センター
『禁煙ジャーナル』 (月刊紙)
(PDF3)
特定非営利活動法人 地域精神保健福祉機構・コンボ
メンタルヘルスマガジン『こころの元気+(plus)』(月刊誌)
(PDF4)
シンポジウム質疑応答
(PDF5)
日本医学ジャーナリスト協会賞について:

日本医学ジャーナリスト協会賞は、日本医学ジャーナリスト協会が、2012年、協会発足25周年を記念し、質の高い医学・医療ジャーナリズムを日本に根付かせるために創設したものです。応募作品の中から、「オリジナリティー」「社会へのインパクト」「科学性」を選考基準に、優秀作品を顕彰するものです。
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   NPO法人 日本医学ジャーナリスト協会
「第1回日本医学ジャーナリスト協会賞 発表・表彰式・記念シンポジウム」
10月23日(火) 午後6時30分―8時30分 於・日本記者クラブ
 
   
   第1回「日本医学ジャーナリスト協会賞」は、
山陰放送 「生きることを選んで」 
  下野新聞「終章を生きる」
に決定しました
 
 日本医学ジャーナリスト協会が、本年協会発足25周年を記念し、質の高い医学・医療ジャーナリズムを
日本に根付かせるために創設した「日本医学ジャーナリスト協会賞」は、6月末までに全国から35件の
推薦をいただきました。その中から、「オリジナリティー」「社会へのインパクト」「科学性」を選考基準に、
協会内に設けた選考委員会で慎重に審議させていただいた結果、第1回の受賞者として、次の方々を
選ばせていただきましたので、お知らせいたします。

※受賞作品についてはこちらをクリック下さい。

  第1回 日本医学ジャーナリスト協会賞 受賞作

<大賞> 山陰放送テレビ総局テレビ制作部
作品名『生きることを選んで』

下野新聞2025年問題取材班
作品名 『終章を生きる 2025年超高齢社会』
 

特別賞>

タバコ問題情報センター
『禁煙ジャーナル』 (月刊紙)

特定非営利活動法人 地域精神保健福祉機構・コンボ
メンタルヘルスマガジン『こころの元気+(plus)』(月刊誌)

 なお、本協会賞の発表・授賞式および記念シンポジウムを、10月23日(火)、 午後6時30分
より、東京・内幸町の日本記者クラブ(日本プレスセンター10階ホールA)で開催しますので、
是非、ご出席下さい。
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  「日本医学ジャーナリスト協会賞」を創設しました!  
  日本医学ジャーナリスト協会は、1987年、医学・医療・福祉分野での報道にかかわるジャーナリスト
有志が集まって発足しました。会の発展に伴い名称は変り、2006年、NPO法人・日本医学ジャーナリスト
協会として、新たな一歩を踏み出しました。

  このたび、発足25周年を記念して、質の高い医学・医療ジャーナリズムを日本に根付かせるために、
「日本医学ジャーナリスト協会賞」(以下、協会賞)を創設することといたしました。
協会賞の概要は以下の通りです。奮ってご応募ください。
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【対象作品】
それぞれの年の前々年7月からの2年の間に公表された新聞・雑誌・書籍・テレビ・ラジオ・映像、WEB作品などを対象とします。ジャーナリスト活動をされている方にかぎりません。また、自薦、他薦を問いません。
【対象期間】
第3回の募集対象期間は、2012年7月から2014年7月末までに公表されたものとし、おおむね3人(グループは1人として)を表彰させていただきます。
【候補推薦方法】
本ページの末尾にある「候補推薦書」から推薦書式をダウンロードし、必要事項を記入して、協会賞事務局award@meja.jp 宛にメールでお送りください。メールによる推薦がむずかしい場合は、プリントアウトしたものに記入して、下記事務局宛に郵送ください。推薦フォーマットをウェブサイトからダウンロードできない方は、事務局に推薦書式をご請求ください。(できるかぎり候補推薦時に、候補作品を審査用に事務局にご提供ください。)
【締め切り】
第3回協会賞の候補作の締め切りは、2014年7月末日です。
【選考と発表】
受賞者の発表は9月末です(予定)。日本医学ジャーナリスト協会のメンバーから構成される選考委員会で、「社会へのインパクト」「オリジナリティ」「科学性」などの評価基準をもとに選考します。専門領域によっては、外部からの助言を得る場合もあります。透明性・公平性を担保するため、受賞作の選考過程・選考理由を日本医学ジャーナリスト協会のウェブサイトに発表するとともに、広くメディアにもお知らせします。
【表彰および記念シンポジウム】
表彰は正賞(記念の楯)とし、副賞(賞金など)はありません。また、受賞者による記念シンポジウムを、毎年10月に開催します。記念シンポジウムの講師としてお招きするにあたって、些少ですが協会規定で講師料と交通費をお支払いいたします。
「候補推薦書」はここからダウンロードください。

― この件に関するお問い合わせ先 ―

NPO日本医学ジャーナリスト協会 事務局 担当:古阪

〒106-0041 東京都港区麻布台1丁目8番10号
株式会社コスモ・ピーアール内

TEL: 03-5561-2911 FAX: 03-5561-2912

URL:http://www.meja.jp / E-mail: secretariat@meja.jp